ユーロモニター トレンド分析 、「ストレスケア」「女性サポート」伸長続く

 ユーロモニターインターナショナルは5月19日、都内でセミナー「国内外の事例で紐解く2023年の消費者トレンド~変わりゆく市場の波を乗りこなす~」を開催した。2023年の日本、世界市場においてこの先も加速すると考えられる3 つの消費者トレンドを同社のリサーチ・分析担当者らが紹介した。

 

 トレンド「無理をしない生き方」では、世界21ヵ国での調査の結果、日常生活の中でストレスや不安を感じる人が72.6%にも上ることを挙げた。「コロナ以降、仕事とプライベートの境界が曖昧になった」ことも背景にあると分析する。「あなたにとって健康とは?」という質問への回答は、上位に「精神の安定」「気分よく過ごす」「ストレスが少ない」がランクインし、精神的な心地よさを求める消費者が増えていることが明らかになったという。「将来のために頑張るという考え方から、今の人生を充実させたい」という考えにシフトする傾向があるという。「気分/リラクゼーションサポート製品」市場は、2020年から2022年まで2 ケタ成長が続いていることを挙げ、「これからも需要が拡大することが期待される」とした。

 

 トレンド「立ち上がる女性」では、女性の権利を叫ぶ声が世界的に大きく、強くなり、セクシャルウェルネスへの注目度が高まることを挙げた。多様性、公平性、包括性を表す「DEI」が基本的価値観として広がるとした。「低用量ピルのオンライン処方サービス」等の事例を挙げ、女性をサポートするサービスや製品開発が活発化することを予測。さらに、「今日の消費者は、DEIを理解し自分が日頃購入する製品が、それに真剣に取り組む企業やブランドかどうかを見極めようとしている」と
分析した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1765号(2023.6.7)で
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