“ビタミンDサプリ摂取で癌の死亡率12%減少”

 東京慈恵会医科大学は5月9日、ビタミンDサプリメントの摂取で癌死亡率が減少するという研究成果を発表した。同大・分子疫学研究部教授の浦島充佳氏らが行った国際共同研究によるもの。同研究は、funding of the systematic review by the charity foundation German Cancer Aidから資金援助を受けたもので、成果は3月31日に『Ageing Res Rev』誌に掲載された。

 

 ドイツの癌研究センター、アメリカのハーバード大学、ラホヤアレルギー免疫研究所、カリフォルニア大学サンフランシスコ校ほか、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドなどとの国際共同研究として、二重盲検ランダム化プラセボ比較試験に参加した10万人のデータをメタ解析したところ、「ビタミンDサプリメントの連日内服により、癌種に関係なく癌死亡率が12%減少していた」としている。

 

 また、「70歳以上の場合は癌死亡率が17%減少し、高齢者で特に有効だった」「癌の発症前から連日で内服していた場合は13%、発症後でも11%の癌死を予防した」「連日の内服は有効だったが、月1回の大量内服では無効だった」ことなども明らかにした。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1764号(2023.5.17)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら