【トピックス】 キノコの継続的摂取が、 免疫機能を向上

 ホクトとメタジェンは、共同研究を行い、キノコの継続摂取が腸内の短鎖脂肪酸を増加させ、免疫細胞を活性化し、防御作用を持つIgAの産生を増強することを見出した。研究成果は、学術誌『Frontiersin Nutrition』に掲載された。研究グループは、成人80人を対象に4週間にわたって、キノコ3種類(エリンギ、マイタケ、ブナシメジ)を等量混ぜ合わせたキノコ粉末錠剤、またはプラセボ錠剤を摂取して貰い、腸内細菌叢および腸内代謝物質の統合的な解析を実施した。

 

 その結果、便中の短鎖脂肪酸である酪酸、プロピオン酸が有意に増加することが分かった。また、便中のIgAの増加が確認された。さらに、キノコ粉末錠剤の摂取前に酪酸やプロピオン酸が元々多い人において、便中IgAの増加量が大きくなることが分かった。短鎖脂肪酸は、免疫細胞に働きかけ防御作用を持つIgAの産生を増強することが知られているが、同研究でキノコ粉末錠剤の摂取が、短鎖脂肪酸の増加とIgAの増加の双方が確認された。研究グループは「キノコを長期的に摂取することで、多くの人で便中のIgAが増加する可能性がある」としている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1762号(2023.4.19)で
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