特集【グルコサミン】 国内流通量1,300t台後半をキープ

 関節サポート素材の代表格・グルコサミン。抜群の認知を誇り、販売チャネル問わずグルコサミン配合サプリメントが流通。高齢者を中心に高い支持を得ている。TPCマーケティングリサーチは昨年11月、足腰の衰えを改善するために健康食品を摂取している50〜70代男女618人を対象に、「ロコモ対策に関する調査」を実施。足腰の衰え対策として食事、サプリメントで摂取したい栄養成分で、グルコサミンは、カルシウムに次いで2位に。サプリメントで摂取したい栄養成分では1位だった。

 

 グルコサミンの主な原料サプライヤーは、甲陽ケミカル、プロテインケミカル、中原、焼津水産化学工業、扶桑化学工業、上海フリーマンジャパン、バイオメディカウェルネスなど。グルコサミン塩酸塩の原料価格は、キロ当たり中国産で2,000円前後、国内精製を加えると2,000円から2,500円前後、国産品は3,500円から4,000円前後で推移する。ハラール対応原料や、チャイナフリーを訴求ポイントとしたインド産原料もある。ヒアルロン酸生成促進作用を有するN-アセチルグルコサミンは、焼津水産化学工業、プロテインケミカルなどが供給。少量で効果が期待できる点や味の良さなどに加え、機能性表示食品対応素材である点を差別化に展開している。

 

 穀物などを原材料に発酵生産した微生物キチンから製造した発酵グルコサミンは、プロテインケミカル、中原、バイオメディカルウェルネスなどが供給。“アレルギーフリー”“ヴィーガンフリー”のほか、最近は、“SDGs”“サステナブル”の観点からも関心が高まっている。昨秋には甲陽ケミカルも取扱いを開始した。原料サプライヤー各社への取材から、グルコサミンの国内流通量は1,300t台後半と推測される。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1762号(2023.4.19)で
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