【学術トピックス】 ダイエタリーサプリメンツによる意図しないドーピングの原因

 学術誌『Bio Med Research International』に掲載されたミハイロ・ヤコヴリェヴィッチ教授らが執筆したアスリートによる「ダイエタリーサプリメンツによる意図しないドーピングの原因」では、成分分析されたダイエタリーサプリメンツの28%以上が、意図しないドーピングになる可能性があると指摘している。50報の研究論文から3,132製品の内、875製品に不明瞭物質が見つかったという。それらの多くが筋肉増強剤などのドーピング物質が含まれていた。

 

 トップアスリートのサプリメント利用率は69〜94%あるというデータもある。スポーツ業界では、この20年間でプロアスリートによる“うっかりドーピング”が、質の悪いサプリメントにより明らかに増加しているという。アスリートによるサプリメント摂取率は増加傾向になっており、サプリメントでパフォーマンス向上や迅速な回復、健康的なダイエットを求めている。一方で、彼らは市場のサプリメントは政府から承認されており、安全性と効果が保障された製品だと信じているという。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1760号(2023.3.15)で
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