ASEANサプリハーモナイゼーション 規制一本化へ、年内署名に向け調整

 医療経済研究・社会保険福祉協会の主催による健康食品フォーラム「健康食品の輸出促進とASEANのサプリメント市場の動向」が3月7日に都内で開催され、ASEANヘルスサプリメント協会連合会会長・元会長が来日、規制が一本化されるASEANサプリ市場の展望について説明した。ASEANのサプリハーモナイゼーションに関する協定は、年内の署名に向けた調整が進められているとした。世界市場の3割を占めるとされるASEAN市場の動向に大きな注目が集まる。

 

 フォーラムは社福協が主催、日本健康食品規格協会(JIHFS)と健康食品産業協議会が後援した。会場開催は3年ぶり。農林水産省輸出・国際局輸出企画課輸出連携推進調査官の西尾暁氏は栄養補助食品の月別輸出額について、2021年1 月は11億7,000万円だったが、増加傾向が続き、2022年12月は36億9,900万円になっていることを紹介。一般貿易による輸出のほか、越境ECが拡大傾向であることなどを解説した。続いて、ASEANヘルスサプリメント協会連合会会長のPatrick Kalona氏が、「ASEAN諸国におけるヘルスサプリメント市場の現状と展望」と題し講演。同連合会は、ASEAN加盟国であるブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、各国のヘルスサプリメント協会で構成。ハーモナイゼーションに向けた各種の調整を行ってきた。同氏は、2018年のデータとしてASEANのサプリ市場は世界の31%と推定されることを説明した。

 

 同連合会元会長でシンガポールヘルスサプリメント協会名誉会長のDaniel Quek氏は、ASEANヘルスサプリメントハーモナイゼーションの現状とスケジュールを説明した。「ヘルスサプリメント」はフードサプリメント、ダイエタリーサプリメントと同等であることを紹介。ビタミン・ミネラルなどの生理活性物質や、天然物由来の抽出物などを1つ以上含み、カプセル・錠剤・粉末・液体等、一定少量ずつ摂取可能な形態のものが該当するとした。2021年2月までに、ASEANヘルスサプリメント協定の10種類の「技術付属文書」と本協定の文書が完成したことを解説。ASEAN各国の協定への署名は、2023年第3四半期までに行う方向で調整が進められているという。ASEAN加盟国は2027年末までに「技術付属文書」の実施に合意ができるようになるのでは、との見通しを示した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1760号(2023.3.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら