「健康博覧会2023」盛況、商談活発に

 「健康博覧会2023」(主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン㈱)が2月8〜10日、東京ビッグサイト西1・2ホールで開催され、385社(前回322社)が出展、来場者数は約2.1万人と前年比5割増に。各ブースでは活発な商談が行われた。機能性表示食品や、フェムケア素材、プロテイン、プラントベースなど、話題の商材が集結。出展企業からは「コロナ前の賑わいに戻ってきた」「初日だけで5社の代理店が決まった。海外案件も数件」「コロナ禍では来場のなかった大手企業の研究者とも話ができている」「大手企業からも商談を頂いている」といった声が聞かれた。ビジネスセミナーは満席の講座が相次ぎ、“ジェンダード・イノベーション”など話題のテーマに高い関心が寄せられた。展示会の当日の模様はテレビでも放映された。

 

 第41回となる今回は、原料・OEMを中心とした「FOOD DESIGN EXPO」のほか、「健康食品・サプリメントEXPO」「オーガニック&ナチュラルEXPO」「健康美容機器・グッズEXPO」を実施。また、女性ヘルスケア市場専門のシンクタンクカンパニー「ウーマンズ」とのタイアップイベント「ジェンダード・イノベーションEXPO」を特設した。

 

 展示されたのは、乳酸菌、青汁、植物発酵エキス、プロテイン、ウコン、シークヮーサー、NMN、CBD、水素、ケイ素、プロポリス、雑穀、オーガニック化粧品――など、伝統素材から最新素材、食品から非食品まで、多種多様な商材が集結。「国産」を謳う商材も多かった。また複数の自治体が出展した。OEM関連では、小ロットのサプリメント受託や、独自性のある製剤技術などの提案が行われた。出展企業からは「来場者が多く、良い商談につながりそうな案件も多い」(飲料受託企業)、「海外(タイ)からの来場が多い」(健食受託企業)といった声が聞かれた。

 

 機能性表示食品では、製品のほか制度対応原料のPRも活発。ストレス対応や血糖値対応などの素材が紹介された。昨年からトレンドが継続し、開催前の来場登録者アンケートで最も関心が高かった「睡眠」対応の原料や商材も展示された。植物発酵エキスなど、試飲を行う企業も目立った。初出展した企業からは、「台湾・中国・韓国など海外来場者も多い」「予想以上の反響」「非常に多くの事業者とリーチできて最高」と手応えを掴んでいた。コロナ禍で出展を見送っていた企業からは、「久々に出たが、良い話を頂いている」。このほか出展企業からは、「水素商材を探しに来ている来場者が多い」「代理店、OEMの案件が続々来ている」「外出緩和になり、1部署から複数の方が来ている」などの声が聞かれた。

 

 性差に着目したヘルスケア商材やサービスを展示する特設イベント「ジェンダード・イノベーションEXPO」では、妊活サプリや乳酸菌、トレーニングマシン、温活商材ほか、様々な商材が披露された。同イベントと連動して行われたビジネスカンファレンスでは、日本大学常務理事の渡辺美代子氏が、「ジェンダード・イノベーションの世界・国内動向」について講演。EUで女性リーダーが活躍する事例等を挙げ、日本はSDGsの達成度において、ジェンダー平等の分野がOECD加盟国中でワーストクラスであることを指摘した。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1758号(2023.2.15)で
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