新年特別号【健康機器/化粧品】 「健康増進機器」認定、100品目前に

◆健康機器 「健康増進機器」昨対6品増加、水素商材は4年連続で市場回復

 (一社)日本ホームヘルス機器協会が認定する「健康増進機器」は、12月時点で37製品にモデル追加の54製品を加え、91製品が認定されている。昨年同時期との比較で新規認定は2製品、モデル追加は4製品の増加。2022年はスポーツウェア大手のオンヨネが新たに認定を取得した。2月8日に開幕する「健康博覧会2023」では、「健康増進機器ゾーン」に山本化学工業、アクアバンク、イズミズ、ファイテンの4社が出展する。同制度については、業界内での認知度が依然低い点が課題。今後も認知啓発活動の強化、認定取得企業のさらなる増加が求められる。

 

 本紙調査によると、2022年通期の水素商材市場は前年比1.2%増の約211億円(メーカー出荷金額ベース)となり、4年連続で市場は回復した。2022年に伸長したアイテムは水素ガス吸入器。メーカー出荷金額ベースで前年比7 %増の推計30億円となった。水素水サーバーや水素水生成器など、家庭で手軽にできたての水素水を飲める機器類のレンタル・販売も好調を維持した。この他、ヘアトリートメントや入浴剤、フェイスマスクなど化粧品用途での水素発生剤は、引き続き順調な売れ行きだった。2023年の市場も引き続き、メディカル・コメディカル分野をはじめ、スポーツ分野、美容・エイジングケア分野での水素商材のニーズは高く、市場のV字回復にも期待される。2月8日開幕の「健康博覧会2023」にも水素商材の取扱企業15社以上が出展する。

 

◆化粧品 イン・アウトバス製品がヒット

 本紙編集部が昨年11~12月に掛けて全国の化粧品受託メーカーを対象に実施した調査(有効回答119社)では、2022年通期の増収企業は、昨年調査より8.3ポイント増の66.0%。2ケタ増となった企業も同8.5ポイント増の25.0%となり、受託市場は大幅な回復が見られた。2022年下期に受注の多かったアイテムは、昨年調査同様、ヘアケア製品がトップ。ヘアケア市場では、新興メーカーの台頭でドラッグストアでも1,000円を超える高単価のシャンプー・トリートメントが人気を集めているほか、SDGsへの関心から、ボトル容器を使用しない固形シャンプーの需要も急伸。他にも洗い流さないトリートメントや寝ている間の保湿ケアなどを訴求したヘアオイル(バーム・ミスト)など、アウトバス製品の人気が伸長しており、受託市場も恩恵を受けている。とはいえ、今年上期(1~6月)については、ロシア・ウクライナ情勢、急速な円安など社会情勢の動向に左右されそうだ。つづく

 

 

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