特集【疲労対策~エナジー~】 疲労テーマの機能性表示は280品超

 約8割の人が「疲れやすい・疲労がたまっている」とする調査結果を、臨床試験業務などを手掛ける㈱HiBeeMが発表した。18歳以上の男女2,106人を対象としたインターネット調査「健康診断の結果と気になる項目について」でわかった。 自覚症状・体質の問いには、「疲れやすい・疲労がたまっている」の回答が一番多く、86%にのぼった。報告書によると、特に20代〜40代において、「疲労がたまっている」「睡眠の質が悪い(寝起きがすっきりしない、寝つきが悪いなど)」傾向にあるとしている。

 

 “疲労大国”と称される日本の健康市場において、「疲労」は重要な訴求ポイントのひとつ。疲労をテーマとする機能性表示食品は11月22日現在、285品もの商品が販売されている(アイケア除く)。関与成分はGABA(γ-アミノ酪酸)、イミダゾールジペプチド、アスタキサンチン、5-ALA、グリシン、コエンザイムQ10、L-テアニン、L-オルニチン一塩酸塩、クロセチンなど。日常生活や運動で生じる疲労感軽減、睡眠の質向上や起床時の疲労感軽減などを訴求する。GABAで最も多い表示は、「精神的ストレスや疲労感の緩和」。次いで「睡眠の質向上」「活気・活力感」を訴求する商品などが受理されている。

 

 コンビニやドラッグストアなどの飲料コーナーでひときわ存在感を示す「エナジードリンク」。近年は新製品が相次ぐなど、シェア争いが激化している。スポーツや仕事の合間でも手軽に栄養を摂取できるゼリーやバーなど、多様な形態で裾野が拡大。BCAAなどの各種アミノ酸やビタミンを配合した商材も上市されている。エナジー系商品の定番素材といえばアルギニンやシトルリンなど。さらに高麗人参、ガラナ、マカ、ビタミンB群、ローヤルゼリーなどの原料の内、複合素材で差別化を図るのも、現在のエナジードリンク製品の特長といえる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1753号(2022.12.7)で
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