【特別インタビュー】 健康トレンドは、腸活・細胞美容など

 天猫(Tモール)、淘宝(タオバオ)などを運営する中国ネット通販の雄・アリババ。年間アクティブユーザーは10億人を超える。また、越境ECプラットフォーム「天猫国際」では、日本企業を含む海外ブランドを積極的に誘致しており、今年の「独身の日セール」には、約29万ブランド、1,700万品以上の商品が出品された。天猫国際、医薬保健部門リーダーの王紅梅氏に話を聞いた。

 

── 中国で人気の成分・訴求点は?

 

 中国では、細胞レベルのエイジングケア成分として、NMNの前駆体NAD+、酸化還元酵素の補酵素PQQ、体細胞を構成するリン脂質の一種PS等が注目を集めている。健康食品分野では、アントシアニジン、ヒアルロン酸、アミノ酸、乳酸菌等の成分が好まれる。腸活への関心が高く、プロバイオティクスによる健康管理、抗肥満、脂肪吸収抑制などが注目されている。乳酸菌では、Pylopass、B420の認知度が高い。またOTC分野では、ミノキシジル等の育毛成分も人気だ。

 

── 人気のある商品・ブランドは?

 

 日本ブランドでは、ファンケルの年代別・男女別のパーソナライズサプリ、医食同源ドットコムの酵素サプリが人気だ。また、久光製薬のサロンパス、参天製薬の目薬、フォモミのカラーコンタクト等も売れている。海外ブランドでは、複合ミネラルや美容サプリを取扱うオーストラリアの「Swisse」。細胞レベルのエイジングケア、子ども向けサプリなど複数のサブカテゴリーを設け、消費者の心を掴んでいる。

 

── 中国人消費者の傾向は?

 

 SNSから成分情報を容易に入手できる分、製品やブランド名ではなく、より具体的な成分名を検索する人が増えている。また、ショートビデオ型のSNSも流行っており、消費行動に大きな影響を与えている。淘宝アプリでは、ショッピング用SNSチャネルを設けており、投稿から、自身の憧れのライフスタイルを発見し、国内外の理想の商品を購入することができる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1753号(2022.12.7)で
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