連載【大使館・貿易機関に聞く 話題の健康食品素材・製品】 スペイン

 EU圏第4位の経済規模を誇るスペイン。オリーブオイル、ワイン、イベリコ豚はじめ、伝統的食文化が有名であると同時に、近年ではライフサイエンス分野での高い研究開発力と産業インフラを基に、機能性素材・サプリメントの分野でも国際競争力を発揮している。スペインが日本市場向けに注力する分野として、まず乳酸菌が挙げられる。日本企業のカネカ社は2018年にスペイン・バルセロナの乳酸菌メーカーAB-Biotics社をグループ会社化。同社製品Floradapt®シリーズを日本市場でも展開。乳幼児の「夜泣き」改善のエビデンスを持つ機能性素材として提案している。

 

 また、ADM(Archer Daniels Midland)社は2017年に国立研究機関CSICのスピンオフBiopolis社を買収。多品種にわたる菌株のスクリーニング・培養を行い、日本向け製品の提案も行っている。スポーツニュートリションの分野では、メンタルエナジーを向上させるマンゴー葉乾燥エキスをNEKTIUM社が開発。カフェインフリーで脳を活性化する素材として、日本で注目が集まっている。またヘルシーナビ社、ビーエイチエヌ社が扱うEGGNOVO社が開発した卵殻膜粉末Ovomet™は、関節と腱の健康を総合的にサポートする即効性コラーゲンで、日本では「ベジコラーゲン」としてベジタリアン向け市場にも訴求している。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1747号(2022.9.7)で
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