特集【スーパーフルーツ】 フェムケア、免疫対策で新たな市場開拓へ

 日本でスーパーフルーツがブームとなって約10年が経つ。市場には、アセロラ、カムカム、アサイー、ガラナ、グァバ、マキベリー、アグアヘ、リンゴンベリー、アムラ、リンゴ、ザクロなど、多種多様な機能性素材が流通。サプリメントはもとより、青汁やスムージー、ピューレタイプなどで製品化されている。ブーム終息後もスーパーフードブームとリンクしつつ、美容・アンチエイジング市場において定番素材の地位を築いてきた。

 

 スーパーフルーツは従来、ポリフェノールなどの抗酸化成分や、天然のビタミン・ミネラルや食物繊維を含む素材として、栄養補給や美容素材として市場を形成してきた。一方、原料サプライヤー各社では、インドのアムラ、南米のアセロラ、カムカム、沖縄のシークヮーサーなど、産地の伝承的なストーリー性の訴求と並行して、高血圧予防、体脂肪減少、アイケア、血流改善、冷え対策、糖質対策などバックデータの充実化を図ってきた。フルーツの“ヘルシーイメージ”に依存することなく、機能性研究を進めたことが奏功し、「エビデンスベースのスーパーフルーツ」として新たな市場開拓が進んでいる。今後は、美容はもとより、PMS・更年期対策、バストアップなど、フェムケア分野でのスーパーフルーツにビジネスチャンスがありそうだ。

 

 エビデンス構築の成果として、スーパーフルーツを由来とする機能性表示食品が数多く登場している。エラグ酸を関与成分としたアムラの冷え対策、マキベリーのアイケア、クランベリーの排尿対策、ライチの疲労感軽減、ローズヒップの体脂肪対応、パッションフルーツの美肌、ビルベリーのアイケアなど。レモン、バナナ、メロン、リンゴ、柿、パイナップル、ビルベリーなど、生鮮食品分野においても受理数を積み上げており、スーパーフルーツの多彩な機能性を裏付けている。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1745号(2022.8.3)で
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