連載【ECビジネス入門塾⑫】 成功のコツは、視聴者との会話のキャッチボール

 健食の販売チャネルとして広がりつつあるライブコマース。ネット販売でありながら実店舗のように、リアルタイムで顧客の不安を解消し、商品購入に繋げられる点が注目を集めている。ライブコマースを成功させるには、視聴者とのコミュニケーションを意識することが欠かせない。YouTubeのチャンネル登録数40万人超を誇るももち(牛江桃子)さんに、視聴者と信頼関係を築く上で心掛けていること、視聴者の心を掴むテクニックについて話を聞いた。

 

 初めてライブコマースを行うと、ビデオ画面にばかり集中してしまい、一方通行のコミュニケーションに陥りやすい。視聴者との会話のキャッチボールを忘れてしまい、一方的に話してしまう人は非常に多い。視聴者を増やし、購入率を高めるためには、店頭で接客をする時と同じように、画面の先のお客様を意識して話し掛けることが必要になる。前回、お伝えしたようにライブコマースの良さは、リアルタイムで視聴者のコメントに返信することで、購入への不安感を取り除けるところ。一方的にダラダラと話してしまっては、それは商取引(コマース)ではなく、単なるライブ配信になってしまう。ただ商品の良い部分、ポジティブなことだけを一方通行で、伝えても人の心は動かないし、商品は購入して貰えない。

 

 上手く話すことや商品の魅力を正確に伝えることも大切だが、私は視聴者とコミュニケーションを取るという部分に一番フォーカスして良いと考えている。視聴者からのコメントの中で、商品への疑問や不安が被っているケースは、意外と多い。全員のコメントに返答しなくとも、1人のコメントへの返しが、10人の不安を解消に繋がり、それが伝染して、視聴者全員の背中を押すことになる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1745号(2022.8.3)で
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