特集【愛知県】 健康産業の“次世代成長戦略″を推進

 愛知県は、革新的なアイデアで次世代のイノベーションを生み出す“ものづくり”スピリットが、製造業全般に古くから脈々と受け継がれている。健康食品分野では、クロレラやスピルリナ、シジミエキスパウダー等“安心と信頼のマテリアル素材”各種を供給するサンライフ㈱をはじめ、植物由来の機能性食品原料や化粧品原料の開発・販売を手がけるオリザ油化㈱、県を代表する健康・美容飲料受託メーカーの日興薬品工業㈱、漬物のリーディングカンパニー・東海漬物㈱、マカやアサイーなど南米原料の専門商社・サンシントレーディング㈱、健食OEM受託ほか独自素材も開発する栄新薬㈱、大麦加工専業メーカーの豊橋糧食工業㈱などが活躍している。県内企業による機能性表示食品の届出受理数は198品(6月29日現在:撤回を除く)。

 

 自動車産業など工業県のイメージが強い愛知県だが、毎年全国トップ10入りする農業県として、豊かな食文化を持つのも特徴のひとつ。夏は高温多湿で蒸し暑く、冬は晴天が続く気候を利用し、豆味噌や醤油などに代表される醸造文化が発展しており、野菜漬物や味噌、みりん、食酢、清酒などの全国シェアはトップクラスだ。コロナ禍に伴う生活様式の変化に反応し、“モノづくり王国”ならではの新たな展開も見られる。

 

 東海漬物㈱では、コロナ禍の個食需要に対応したプチシリーズ『お漬物由来のQ-1乳酸菌が生きて腸まで届くキムチ』や、初心者でも季節野菜でぬか漬けが創作できる『熟ぬか床』を展開。県内での『ぬか漬教室』など、次世代の若年層の食育活動も継続している。ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱は、コロナ禍の健康志向の高まりを受け、2021年度の『キレートレモン』販売数量が過去最高出荷を更新。このほか、6月に情報発信機能を兼ねた新ビルが完成したカゴメ㈱や、5月に飲食店とのコラボで「みんなのお酢活」プロジェクトを始動した㈱Mizkan、スポーツクラブとの共同開発でプロテインバーに対抗する『プロテインちくわ+』を上市したヤマサちくわ㈱など、愛知発の新たな展開もみられる。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1743号(2022.7.6)で
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