2018年4月16日
大麦β-グルカン、新しい機能性研究が話題に

「大麦β-グルカン」による食後血糖値の上昇抑制、コレステロール値の低下など、機能性が一般消費者に浸透する大麦。昨今、「腸内フローラ」「腸内環境改善」の研究が進み、“不溶性食物繊維との食べ合わせで機能性がアップする”という新たな機能性研究が話題に。大麦を組み合わせた今後の製品開発に期待が高まる。


■エサを失った腸内細菌、腸粘膜の“ムチン”まで浸食


食生活の欧米化を背景に、日本人の炭水化物(糖質+食物繊維)の摂取量が減少している。国民健康・栄養調査によれば、昭和28年度の423.9gから、平成27年度では257.8gと大幅な減少が続いている。また近年話題の糖質オフブームでさらなる減少も予測されている。

穀物から食物繊維を多く摂ってきた日本人にとって、穀物などに含まれる未利用炭水化物(腸内細菌のエサ)の減少は、腸内細菌の種類および数(多様性と言う)の減少も同時に引き起こしている。食物繊維研究の第一人者、大妻女子大学の青江誠一郎教授によれば、「日本人の腸内環境は絶対的なエサ不足の状態」と警鐘を鳴らす。エサを失った腸内細菌は、腸の粘膜に存在する多糖類(ムチン)までをエサとして消化することが近年の研究で明らかに。抗菌や異物除去の役割を果たすムチンの減少は腸のバリア機能低下をまねくとともに、様々な疾患を引き起こすリスクファクターとなっている。このことからも腸内環境を良好に保つことが重要であり、そのためには大腸の奥に棲む腸内細菌にまで食物繊維を届けることが必要だ。


■小麦ブラン(不溶性食物繊維)の同時摂取で機能さらにアップ


これまでの研究では、大麦β-グルカンの食後血糖値上昇抑制やコレステロールの正常化作用などが解明されてきた。こうした中で、現在注目されているのが「大腸の奥まで大麦β-グルカンをいかに届けるか」という視点の研究だ。青江氏によれば、大麦の摂取により「腸の菌が復活、種類も増加して全身に良い影響をもたらす」という。大麦β-グルカンなどの食物繊維は、腸に届き腸内細菌のエサになるためだ。

さらに最近の研究で、“食材の組み合わせで大麦の機能性がさらにアップする”ことがわかってきたという。腸内環境改善作用を有する穀物由来の食物繊維の組み合わせ効果が人体にどう影響するかを検証するため、同氏が国内初の試験を実施。小麦ブランとバーリーマックスの同時摂取による太りにくさの指標『FB比』の改善効果が実証されたという。この研究結果は先月、日本農芸化学会2018年度大会にて発表された。



詳しくは健康産業新聞第1641号(2018.4.4)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら

来場事前登録はこちら
出展資料請求はこちら
ご存知でしたか?助成金を活用した展示会出展について
出展社専用ページへ
宿泊プランのご案内
同時開催展
原料調達・OEM検討も同会場で行うことができます。
Food Design Expo
PR
第10回中国国際健康食品展示会 アジアの自然・栄養健康食品展2019
IHE China
ページトップへ戻る