2018年4月11日
【抗疲労】社会環境変化で重要性増す疲労対策

社会・労働環境やライフスタイルの変化により、慢性的な疲労をかかえる現代人が増えている。長時間労働の常態化で精神・肉体面の疲労を感じる人が増え、一昨年は過労自殺も社会問題になった。さらにOA化、IT化の急速な進行で日常業務でのパソコンの普及など仕事のあり方が変化。その結果、「眠っても疲れがとれない」「気持ちがたかぶって眠れない」という“脳疲労”も指摘されるようになった。こうした社会状勢の変化を背景に疲労関連のグッズやサプリメントの需要が増加。特にサプリメントは通販、店販問わず売れ行きが良く、メーカーによっては前年比7割増というケースも。機能性表示食品も現在、睡眠やストレス関連と合わせ約140品目が受理。日本の抗疲労研究は先進的と世界的に評価されていることもあり、さらなるユニークで高水準な商品開発に期待がかかる。


■疲労を感じる30代以下の男性

「栄養ドリンク」などで対策ネットリサーチ会社のマイボイスコム㈱(東京都千代田区)では、1 万人以上の男女を対象に『疲れ・疲労』に関する調査を実施。慢性的な疲労を感じている人は7割弱存在し、うち男性30代以下で疲労回復のために飲むものは「栄養ドリンク」エナジードリンク」が上位2 位を占めたことがわかった。

調査によると、普段の生活で疲労を感じている人は66.1%存在し、女性の10~40代では8 割弱と高い傾向を示している。疲労の内訳は「身体的な疲労・疲れを感じることが多い」が27.9%で、「精神的な疲労・疲れを感じることの方が多い」が26.2%、「どちらも同じぐらい」は35.4%だった。疲労を感じる部位は「目」「肩」がそれぞれ4 割、「全身」「首」「腰」が各3割のほか、「精神的に」も3 割に上った。「肩」「頭」「精神的に」は女性の比率が高く、10~40代女性では「肩」がそれぞれの年代で5 割と最多に。疲労の原因についての設問では「運動不足」「加齢」「目の使い過ぎ、スマホ・PCなどの画面を見る時間が長い」「睡眠不足」が3 ~ 4 割で、「人間関係のストレス・悩み」も2 割に達した。一方、疲労回復のために飲むものは「コーヒー、コーヒー系飲料」が3割で「栄養ドリンク」(19.7%)、「日本茶・中国茶・フレンド茶など」(16.6%)、「炭酸飲料」(10.5%)が続いた。

■抗疲労評価試験が需要増

疲労と慢性疲労には、酸化と修復エネルギーとプチ炎症・炎症が大きく関与していることが、最近の研究でわかっている。オーバーワークによる酸素の大量消費が活性酸素を大量発生させ、それにより細胞機能が低下し、疲労した状態に至るというメカニズムになっている。

食品開発分野では抗酸化素材と修復エネルギー素材をバランスよく組み合わせることで疲労対策関連の商品設計を行うことが多い。酸化防止素材は、ビタミンC、E、システイン、グルタチオン、イミダゾールジペプチド(アンセリン・カルノシン・バレリン)、ポリフェノール、β-カロテン、アスタキサンチンなど。修復エネルギーに必要な素材はクエン酸、カルニチン、CoQ10、α-リポ酸、ビタミンB群などが代表的。さらにリラックス系や快眠系を含めるとGABAやテアニンなどが好調で、機能性表示食品ではこれらの分野を合わせ約140品目が受理されている。多くがサプリメントだが、飲料や茶、加工食品など多岐にわたる。抗疲労評価試験も需要が高まっており、総合医科学研究所ではヒト試験の依頼が増加。現在、関連する評価試験の実績は35件で、抗疲労試験の実施から論文化、届出書類のコンサルティングまで機能性表示食品開発のトータルサポートを展開している。





詳しくは健康産業新聞第1640号(2018.3.21)で
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