2018年1月12日
【プレバイオティクス】腸内フローラへの関心高まり、食…

プレバイオティクス 腸内フローラへの関心高まり、食品への配合進む


健康寿命の延伸や生活習慣病などの疾患リスク低減という観点から、腸内フローラへの関心が高まっている。なかでもここ数年は、プロバイオティクスやバイオジェニックスという切り口からビフィズス菌や乳酸菌など、一般的に善玉菌と呼ばれる素材が注目され、乳酸菌商品は空前の大ブームとなった。同時に、腸内細菌の働きを助けるプレバイオティクス素材にも大きな注目が集まっている。機能性表示食品でも難消化性デキストリン、大麦β-グルカン、グアーガム分解物、イヌリンなどが対応。制度改正によって一部の糖質・糖類が対象成分となるとみられており、今後関連素材の流通はさらに広がると予想される。


■腸内環境改善でプレバイオ素材に脚光


健康を左右するカギとして近年注目を集める腸内フローラ。いまや国民のほとんどが自分の腸内環境に関心を寄せ、ヨーグルトや飲料、発酵食品やサプリメントといった“腸内環境改善に良い食べ物”を積極的に摂取する傾向に。その中心にあるのが乳酸菌やビフィズス菌で、民間の調査会社が行った消費者調査では実に9割以上が何らかのかたちで乳酸菌やビフィズス菌の摂取経験があり、「腸内環境の改善には、乳酸菌・ビフィズス菌が有効」という認識が広まっている。加えて最近では、腸内の善玉菌の働きを助けるプレバイオティクス素材の摂取も同様に重要であるという認識が進んでいる。これを受け乳酸菌やビフィズス菌配合食品では、オリゴ糖や食物繊維などのプレバイオティクス素材を意識的に組み合わせているケースが多くみられる。

プレバイオティクスは、腸内有用菌の増殖を促進する物質を意味し、腸内フローラの中で宿主に有益な作用をもたらす有用菌にのみ選択的に利用される難消化性物質と定義される。イギリスの食品生物学者ギブソンらによって1994年に提唱された。要約すれば「腸内の善玉菌が好んで食べる餌を摂取して腸内環境を良くする」食品成分だ。

最近では、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたシンバイオティクスという新たな定義でも出てきており、研究も進んでいる。昨年開催された第26回腸内フローラシンポジウムでは、国立成育医療研究センター臓器・運動器病態外科部外科医長の金森豊氏が、乳酸菌、ビフィズス菌、オリゴ糖を組み合わせた治療的シンバイオティクスの実践について成果を発表。「腸管機能不全により異常な腸内フローラを有する腸管疾患児に対して、継続して投与していくことで嫌気生菌優位の状態に誘導するほか、腸内フローラの安定につながる」と示した。

こうした作用はプロバイオティクスのみならず、最近市場が拡大している殺菌乳酸菌などのバイオジェニックスとの組み合わせでも有効であるとされている。


■食物繊維など機能性表示で流通量増加 オリゴ糖追加でさらなる市場拡大か


機能性表示食品では、難消化性デキストリンや腸内の善玉菌増殖・環境改善に作用する大麦β-グルカン、サラシア、グアーガム分解物、サイリウム種皮由来食物繊維、イヌリンなどが受理され、対応素材もバリエーションが豊かになってきた。

いずれも健康食品やサプリメントとしてはもちろんのこと、加工食品や飲料などに配合しやすい利点を持つことから、原料メーカーへの聞き取りでは「大手食品メーカーなどからの問い合わせや、引き合いが強い」という。

また、これまで機能性表示食品の対象外成分とされてきた糖類・糖質だが、ガイドラインの改正に伴い、一部の糖質・糖類が制度の対象になるとみられており、実現すればトクホでも実績十分のオリゴ糖などが新たに受理されるとして期待される。




詳しくは健康産業新聞第1635号(2018.1.3)で
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