2019年4月11日
特集【ニンニク】 差別化原料の提案活発化

 昨年まで高値だった国産ニンニクの高騰は、ようやく落ち着きを取り戻している。八戸農業協同組合の担当者によれば、「国産ニンニクは今年、3割ほど値段が下がった」といい、金額ベース換算で500~600円くらいは下がったとしている。また、「これまで高値が続き、ニンニクバブルのような状態だった。(今の金額は)特別に安値というわけではない」と説明している。

 現在市場に流通するニンニクは国産品のほか、中国や韓国からの輸入品が出回っている。平成29年度野菜生産出荷統計によると、国内のニンニク収穫量は全国で2万700t。青森県が1万3,700tで全体の66.1%と圧倒的に多い。次いで北海道(777t)、香川県(745t)、岩手県(370t)と続く。近年は特有のにおいを低減させた無臭ニンニク、一片が大きいジャンボニンニク、ポリフェノールを豊富に含むピンクニンニクなども栽培されている。地場産業振興として6次産業化に認定される取り組みも。

 近年は、生のニンニクを独自の製法で熟成させることで機能性を高めた「黒ニンニク」の人気も高い。黒ニンニクは熟成により、アミノ酸やポリフェノールが増え、食味でも甘い果実のようになるのが特徴。食品として流通するほか、健康食品原料、調味料としても市場を拡大している。ニンニクの主成分は、アリシンとスコルジニン。アリシンは、ニンニク特有の刺激臭(香気成分)を有するほか、強い抗菌作用をもつ。スコルジニンは、ビタミンBの働きを高め、疲労回復作用などをもつ。

 主要サプライヤーの動向をみると、備前化成はヒト試験で抗疲労・睡眠障害・抗ストレスを解明した『青森産ニンニクエキスパウダー』のOEM供給を展開。独自製法による低臭化抽出およびパウダー化で、汎用性と品質安定性を高めている。天真堂は早稲田大学との共同研究で、オートファジー活性作用を確認した「発酵ニンニク」の原料・OEM供給を展開していく予定で、不妊対策や認知症対策サプリ、抗シワ、美白、ダイエットなど、幅広いテーマでの商品開発を進める方針という。坂田信夫商店は西日本最大規模のニンニク専用工場を擁し、国産黒ニンニクペースト品など、国産ニンニク原料を各種供給している。外食大手やコンビニメニューへの採用実績もあり、主力のショウガと共にニンニクの問い合わせも多いことから、青森や四国(高知・香川)、南九州で植え付けを増やし、原料供給1,000tを目指すとしている。

 最終製品では、サプリメント、飲料を中心にスープ、調味料、菓子類など様々な製品が流通。サプリメントでは、卵黄をはじめ、黒酢、もろみ、黒ゴマなど他素材との複合品が多くなっている。つづく



詳しくは健康産業新聞第1665号(2019.4.3)で
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